本のこと、はしること、山形県のこと。

本と本屋さんのことを中心に書こうと思ってます。走るのが好きです。山形県出身です。内容をちょっとづつ調整していってます。

髪とアタシと本を売ること。

美容文芸誌、『髪とワタシ』のリリースパーティーへ行ってきた。あんまり時間がなかったので、いろんな方と挨拶も出来ず。一度お会いした編集長の三根さん。あまりお話できなかったけど、調べたらとても面白い。美容と文藝を掛け合わせた雑誌なのだけど、基…

海の日なんで、なにしよう

梅雨が明けて、良い天気になった。朝、いつも通り、息子と公園へ遊びに行く。砂場で穴を掘って水を流して遊ぶ。砂だらけになった息子の手足を洗い流して、家へ帰る。夕飯の買い出しに家族で出かける。海の日だった、と思い出したのは、18時過ぎ。もう、海の…

昨日のアメトーーク、高校野球大好き芸人が泣けた。

ふとテレビをつけたら、アメトーークが放送されてた。高校時代、野球部には女子マネージャーがいて、雑用は彼女たちがこなしていた。彼らは県大会ベスト4レベルで、そこそこ強かったけど、強豪校というわけではなかった。一方、僕が所属していた陸上部は、3…

今夜の月はきれいですね

日本語しか読めないから、海外文学は翻訳されたものしか読んだことはない。でも、少なからず翻訳の難しさは分かっているつもり。山形から東京へ来た時、何が山形弁で何が東京弁かわからなかった。通じない言葉を説明しようとしてもうまく翻訳できないものが…

あの頃ときめきメモリアルと

今週のお題「ゲーム大好き」妻に一度だけ引かれたことがある。ときめきメモリアル、好きだったよって言った時。ときメモを好きだったっていうと、女友達には、たいがい引かれた。あれは、なんでだろう。誰か教えて欲しい。まあ、気がつかない時点で、ときめ…

意志と愛欲の渦中のパルコブックセンター渋谷店へ

昨日と今日は暑い。今まで涼しすぎたせいもあるけど、暑い。渋谷駅で降りて、スクランブル交差点の前で信号待ちをしていると、萩原朔太郎の「群集の中を求めて歩く」を思い出す。(以下引用)わたしはいつも都會をもとめる都會のにぎやかな群集の中に居るこ…

好きな服を着て、どこかへ行こう

今週のお題「好きな服」素敵なお題だなあ。高校時代、お気に入りの洋服は、擦り切れたウィンドブレーカーやジャージだった。ジャージ以外の洋服は、制服とジーパン一本くらいだったと思う。少し大げさかな。あの頃着ていた部活のジャージ、今どこにあるだろ…

本が必要だった世界に、世界が見つけられなかった物。

インターネットが当たり前になった。SNSでコミュニケーションをしたり、情報を得る。分からないことはWikipedia で調べる。食事は食べログを検索する。インターネットが当たり前になった時、物を売ることってどういうことだろう。ほとんどの物は、サイバー空…

夏祭りの終わりの時間

ここのところ、更新できずにいた。軽い気持ちが空回りして、軽すぎて明日でいいやって、一週間が経った。もう少し重い気持ちを持とう。今日は、子供の保育園の夏祭りだった。夏祭りの思い出は、近くて遠い同級生の女子の思い出。なにか、特別な出来事が起き…

延びていく都市、郊外へ。その果てで潰えた色街

色街がある地域は、町の果てだった。そこは内と外を隔てる境界で、内の人と外の人が混在する場所だった。町田市には青線と呼ばれた非合法の売春街があった。町田は街の果てだった。戦後から現代に至るまで、都市への人口流入は増えていった。東京に住む場所…

雨の日だから、もう少し歩いて本屋へ行こう

雨が降ったら、何処かへ行くのをやめてしまう。傘をさすのが面倒だし、雨で濡れてうざったい。山形県にいる頃、雨が体に触れると「うだで」と言った。うざったいみたいなものの方言だと思う。雨が触れた時、今でもそれ以上適切に、表現できる言葉を持ってい…

とても艶っぽい景色

今週のお題「梅雨の風景」雨が上がったばかりの夕焼け。梅雨の厚い雲が、太陽の光を遮り、群青色した高い空がかすかに見え隠れする。梅雨時の世界の彩度は濃く、艶っぽい。雫の滴る紫陽花の葉は、谷崎潤一郎の『刺青』を思い出させるし、雨が茂みに降る景色…

ジュンク堂池袋本店で本を買おう

ジュンク堂池袋本店はAmazon以上の品揃えをしているかもしれない。地上9階、地下1階の10フロアには、高さ2メートルほどある本棚がびっしりと並ぶ。大学図書館のような佇まいで、座って読むことのできる椅子も常設されている。ジュンク堂池袋本店は、本を探し…

デザインの事について

デザインって言葉、よく耳にするようになった。でもデザインってなんだろう、と思うことがある。多くの場合、見た目の美しさを整える、っていう風にとらえられている気がする。Appleってかっこいいよね、iPhoneってスタイリッシュだよね、ダイソンのデザイン…

仕事と向き合う本。

ドンキホーテのセルバンテスは、ナイーブな性格で、マクベスやハムレットのシェイクスピアは、楽観的でテンションが高かったらしい。ドン・キホーテ 全6冊 (岩波文庫)作者: セルバンテス,牛島信明出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2001/07/09メディア: 文庫…

僕はあんまり叫ばない

日曜日は雨が降った。午前中、子供と遊びに出かけて、すぐに帰ってきた。家の中でゴロゴロとしている。プラレールで遊ぶ子供と、テレビを見る僕と妻。コーヒーを淹れるのも億劫だったので、水をたくさん飲む。午後から晴れたけど、もはや動く気力なし。走る…

海外に行ったって、本屋をめぐる。

今週のお題「海外旅行」 海外へ行っても、本屋を巡ります。 初めての海外はフランクフルト。ブックフェアへ参加した。 朝、外へ走りに出かけて、蜂に刺された。すごい腫れた。 本屋も巡ったし、グーテンベルク博物館にも行った。 (月曜定休で入れなかったけ…

山之口貘と詩の朗読

詩が好きなのはなんでだろう。ふと、そんなことを思った。いか文庫のぜんぜんわからん詩朗読会に参加した。2度目の参加。ポエトリーディングって実はあまりわからない。朗読会もちょっとわからない。でも、昔から詩は好きだった。読むのが好き。さらに、北園…

山形から帰る、日曜日の夜

やっと、ここまで来た。山形での日曜日。現代っ子の誇り、iPhoneを失った週末、過度に充実した週末。追いつくようにブログを書いて来た。そして、もはや、何がオススメかもわからないまま、坦々と書き綴った。いや、出会うも全てが素晴らしく感じると、オス…

山形へ帰省したこと

金曜日、携帯電話が壊れた。仕事終わりに深夜バスに乗り、山形県へむかう。バスの中では、興奮して眠れなかった。朝方、カーテンの隙間から見える窓の外を覗く。確かに知っている景色だった。赤湯温泉口にバスは止まる。朝の5時だった。日はまだ山の陰に隠れ…

品位をなくして、

今週のお題「私がブログを始めたきっかけ」自己顕示欲です。前に、舞城王太郎の『好き好き大好き、超愛してる』を読んで、驚いた。好き好き大好き超愛してる。 (講談社文庫)作者: 舞城王太郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/06/13メディア: 文庫購入: 1…

はじめてであう、本

高校時代は陸上部だった。 高校三年の春か、高校2年の冬、インフルエンザにかかった。 一日中、寝床にいるのがつらかった。走りに出かけたかった。 暇をもてあまして、小学生の頃に買った集英社文庫をどこからか引っ張り出して読んだ。 今まで読書をしたこと…

ロックンロールと思い出と、思いのままに

昨日は、6月9日。誕生日だった友人二人へ毎年変わらず、ロックイズネバーダイ、のメッセージを送る。ちなみに、僕が生まれた年は1980年。その年に、ジョン・レノンはライ麦畑でつかまえられ、イアン・カーティスの土曜日の夜には日曜日の朝が訪れることはな…

あなたと僕は無関心なまま、きっと互いの欠如したものを満たしている

7月20日にリブロ池袋本店が閉店する。山形から上京してきて、初めて住んだのは、西巣鴨だった。都電荒川線なら、庚申塚になる。風呂なし、トイレ共同だった。大学を卒業してから上京したので、友人は一人もいなかった。定職に就かず、アルバイトとパチスロば…

安田記念の第四コーナー

スタートしてから、すぐに先頭に立ち、ゴールまで一度も誰の背中も見ない。理想的で綺麗な勝利。陸上部で長距離を走ってた頃、何度も試みた。その度、ラスト一周でズルズルと最下位まで落ちていった。堀江敏幸の『いつか王子駅で』はそんな理想の勝利を追う…

スロカーブに憧れたけど、ストレートもスローだったからあまり意味はなかった、学生時代。

昨日の話。楽天対ヤクルトを観戦した。野球観戦は初めて。グラウンドに入ると興奮した。選手の名前もキャラクターも知らなかったけど、あんなに盛り上がれるのだなあと思った。山形出身としては、楽天を応援すべきなのかもしれない。けど、一緒に行った子が…

雨があがった渋谷の街に、傘を置いてきてしまった。

久々に雨が降っている。 傘が嫌いで、少しでも雨が弱くなると、すぐにどこかへ傘を置いてきてしまう。 傘を好きになるには、どうしたらいいんだろう。 NADiff mordenへ行った。 倉橋由美子さんの展示をされていた。直筆の原稿も飾られていた。 倉橋由美子さ…

会いたい人がいたら、会いに行こう。

下北沢の本屋さん、B&Bへ来た。ずいぶん前にお世話になった、大好きな女の子が登壇するので、会いたくなった。一緒に鼎談される、なんだろうあやしげさん(漢字変換がめんどくさくて、いつもひらがな)内沼晋太郎さんにもずっと会いたかった。会いたい人が三…

BOOK BOOK OKITAMAという本のイベント

6月にBOOK BOOK OKITAMAというイベントが山形県で開催される。今年で2回目らしい。Book! Book! Okitama2015OKITAMAってなんだろう、という人が多いと思う。漢字で書くと、置賜。山形県は庄内地方、最上地方、村山地方、置賜地方の4つに分けられる。置賜地方…

京都と言えば「檸檬」しか思い出せない、シンプルな脳細胞。

京都へはやってきたけど、それだけ。丸善京都店が閉店して、10年くらいかな。就職した年と同じ年だったと思う。得体のしれない不吉な塊に終始押さえつけられ、河原町、四条、四条烏丸、烏丸御池、の四角いエリアを一歩も出ることなく、くるくると回っていた…