本のこと、はしること、山形県のこと。

本と本屋さんのことを中心に書こうと思ってます。走るのが好きです。山形県出身です。内容をちょっとづつ調整していってます。

2015-12-01から1ヶ月間の記事一覧

『そして誰もいなくなった』と2015年

走ること、と銘打ちながら、走ることについてほとんど書いてない。読んだ本は必ず、どこか得体の知れない想像と結びつく。まるで夢の中のように、単語と単語がタンゴを踊る。 いま、僕は上手いこと言った、と思う。走っている時も同じ。 その時のことを書き…

『飛行蜘蛛』とジュンク堂大阪本店

年末年始は帰省する。今年は雪が少ないようなので、車を運転できる。なので、車で友人の店に行くつもり。そこで、お土産を買おうと思う。山形、といえばさくらんぼ、と答える人がほとんど。山形のどこ出身?と問われると、米沢あたり、と答える。米沢牛だね…

『ポアンカレ予想』とジュンク堂天満橋店

仕事のことを考えてる。息苦しくなって、思考が止まる。頭が止まる。生きている時間から、うまくいっている時間だけを集積しても、1日に満たないんじゃないか、と思う時がある。大抵の時間は停滞の中にいる。停滞は悪いもんじゃないけど、もう少しばかり、明…

『ある夢想者の肖像』と誠光社

恵文社一乗寺店で店長をしていた方が、丸太町に本屋を開いた。 屋号は誠光社。お店は河原町通りと丸太町通りの交差点の近くにある。大通りから一本入った通りにあった。夕暮れとも夜とも言えない時間、その界隈は光が落ち、薄暗かった。 人通りも決して多い…

『泳ぐのに安全でも適切でもありません』とMARUZEN&ジュンク堂梅田店

形容詞なんてなくていい、とある人は言った。レトリックは世界を真実から隠している、とその人は考えているのだろうか。形容することを嫌っていた。目の前には揚げた魚がいる。三切れ。白い衣を薄くつけている。今にも崩れてしまいそうなほど繊細な輪郭は、…

『歯車』と山下書店原宿店

週末、頭が痛かった。 上京してから、偏頭痛の癖がついた。そんなに頻繁ではないが、偏頭痛の痛みは気が狂いそうになる。北側の部屋は光が遮られている。 窓の隙間からわずかに見える空は、青く澄んでいる。東京の冬の空だ。 部屋の空気が澱み、悪夢を見そう…

「ロッキンオン」と鹿島ブックセンター

僕は世界に数百人しかいない。もちろん、希少価値は高い。世の中には、君は世界に一人しかいない、という人がいる。 世界の人口はもうすぐ100億人になる。100億分の1の確率で僕が存在するほどの存在ではない。僕はこの世にいる数百人の僕に出会うことはでき…

『長距離走者の孤独』と森の図書室

ライフスタイルの中で、書く行為、読む行為を忘れてしまうことがある。月の定例で読書会を開くことになった。2回目を28日に予定した。予定した方が悪いのだが、多くの人に予定が入っていて、誰も集まらない。誰もいないのなら一人で読書会をしてもいい。ずっ…