本のこと、はしること、山形県のこと。

本と本屋さんのことを中心に書こうと思ってます。走るのが好きです。山形県出身です。内容をちょっとづつ調整していってます。

山之口貘と詩の朗読

詩が好きなのはなんでだろう。
ふと、そんなことを思った。

いか文庫のぜんぜんわからん詩朗読会に参加した。2度目の参加。
ポエトリーディングって実はあまりわからない。
朗読会もちょっとわからない。
でも、昔から詩は好きだった。

読むのが好き。
さらに、北園克衛が好き。
視覚的なものが好きなのか。
どうなのか。

カバンのなかの月夜―北園克衛の造型詩

カバンのなかの月夜―北園克衛の造型詩



4月に一回目をやり、リピート参加。二度目はもっと良かった。
山之口貘。知らない名前だったが、好きになった。

言葉がとても素直なので、声に出しても気持ちがいい。
いま、詩を書くことは、視覚に引きずられているのかも。
視覚が先行する世界は野蛮だ。
順位がうまれ、ヒエラルキーを明確にする。

アドルノは、アウシュビッツ以後、詩を書くことは野蛮な行為だ、と言った。

プリズメン―文化批判と社会 (ちくま学芸文庫)

プリズメン―文化批判と社会 (ちくま学芸文庫)


そうか、プロバガンダは、まさに視覚の世界だ。理想のイメージ。正しい行いを明確にする。ダメと言ったものはダメ。正しさは教科書に描かれる。

読まれる詩と声に出す詩の違いは、よく分からない。ただ、文字にされた詩を声に出したら少しわかる。その言葉が、とても素直な子であることが。そして、素直であるということは、悪魔ということ。良いことも悪いことも等しく行う。

山之口貘の詩は、悪魔みたいに素直な詩だった。絶対に買おう。

山之口貘詩文集 (講談社文芸文庫)

山之口貘詩文集 (講談社文芸文庫)


本を読むときに何が起きているのか  ことばとビジュアルの間、目と頭の間

本を読むときに何が起きているのか  ことばとビジュアルの間、目と頭の間