帰省した山形での土曜日
朝、実家についた。
そのままの足で山へ走りに行く予定だったが、携帯電話を直そうと、店が開くのを待った。
それまで、少し寝た。
携帯電話を直しに店に行くと、1日では直せない、と言われた。
ただ、時間をロスしただけになった。
本屋で地図を買った。
さんわからでてくると、もうすでに11時になりそうだった。
車に乗り、目的地へ向かう。
米沢市の関根駅に車を止めた。
駅前には、さつき食堂という美味しいラーメン屋さんがある。
走る服装に着替えた。
ウィダーインゼリーを3つとポカリスェットを1つリュックに入れる。
なんとか、奇跡的に起動したカメラで関根駅を撮影する。
よく晴れた日だった。
走り始めてすぐに道に迷う。
数十分、さまよった。ようやく道を見つけると、あとは一本道だった。
コースは、関根駅から旧道の板谷峠を越えて、板谷駅へ行く。板谷駅から峠駅へ向かい、折り返す。再び旧道を走り戻る。時間があれば、旧万世大路を探そうと思った。
約40キロの道程。
関根駅から大沢駅までは民家もあった。
木陰が道に覆い、日差しが葉の隙間から揺れていた。
大沢駅を越えると、一段と人気がなくなる。板谷峠までの間に、民家は一軒だけだったと思う。道を通る車は2台だけだった。木々は日陰を作り、日差しはほとんど遮られる。
川はより一層澄んでいた。流れは早く、所々に滝があった。渓谷。
分水嶺から急激に板谷駅まで下る。
1台、車が追い抜いていった。
板谷駅から峠駅へ折り返す。
峠駅はかつて、スイッチバックで電車がすすんだ。すでに駅としての機能はない。
食事処が2軒あり、観光客が数組いた。
まさに、秘境そのものだった。
峠駅から関根駅へ戻る道中はただ自然の美しさにひれ伏すばかりだった。
午後3時半、関根駅に着いた。
太陽が西に傾いているのに気がついた。
さつき食堂でラーメンを食べようと、行くとき、思っていたが、もはやそんな体力は残ってなかった。
車で南陽市へ戻り、山の中にある銭湯施設で風呂に入る。
夜の6時に同級生と飲む約束をしていた。車で向かう。
赤湯温泉街で同級生と落ちあう。
1軒目では馬肉を食べる。
2軒目はスナックへ行った。
3軒目にカラオケへ行き、ブルーハーツを歌う。
必ず最後にこういう。
最後の曲になりました。train−train!と。
叫んで歌ったら声が潰れた。
深夜1時、友人の奥さんが迎えに来てくれる。カラオケ屋の光のなかで、話をする。
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