本のこと、はしること、山形県のこと。

本と本屋さんのことを中心に書こうと思ってます。走るのが好きです。山形県出身です。内容をちょっとづつ調整していってます。

ジュンク堂池袋本店と『Processing』

2001年MITメデイアラボで、Processingは開発された、プログラミング言語であり、統合開発環境である。開発者はケイシー・リースとベンジャミン・フライの二人だった。Processingは、アーティストやデザイナーのために開発されており、難解なブログラミング言語を直感的に習得しやすくなっている。

Processing を知ったのは、2007年だった。今の編集長がよく分からない企画をプレゼンし、強引に通したのを今でも覚えている。その時、Processingの本はまだ世界に一冊も出ていなかった。

その本はよく売れた。
初版は贅沢を極め、そのままの形では重版ができなかった。
バージョンに合わせて改訂、重版を繰り返してきたその本も少し役目を終えつつある。

当時と比べると、プログラミングによってビジュアル表現を行うことは随分と市民権を得てきたように思う。
チームラボやライゾマティクス、スプツニ子!などのアーティストが牽引してくれたおかげだと思う。

ジュンク堂池袋本店は、昔からプログラミングによるビジュアル表現を応援してくれていた。いまだマニアックな世界でなかなか売上に繋がらない時もある。それでもいつも前面でそれらの本を押してくれていた。
お客さんに開発者が多かったこともあり、特異な僕たちのポジションを割と応援してくれていたように思う。

先日発売した『Processing』は、まさにバイブル的な本になる。何のバイブルかというと、Processingはもちろん、まさにプログラミングによるビジュアル表現者たちのバイブルだと思う。


著者はProcessingの開発者、ケイシー・リースとベンジャミン・フライ。
前書きは、二人の恩師でもあるジョン・マエダが日本語版のために書き下ろしてくれた。
ハードカバー、700ページを越え、重量1.2キロ。価格は7000円の少々高めな鈍器ではあるが、買って損はない。

Processing:ビジュアルデザイナーとアーティストのためのプログラミング入門

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Built with Processing ?デザイン/アートのためのプログラミング入門

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