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本のこと、はしること、山形県のこと。

本と本屋さんのことを中心に書こうと思ってます。走るのが好きです。山形県出身です。内容をちょっとづつ調整していってます。

あの頃ときめきメモリアルと

今週のお題「ゲーム大好き」

妻に一度だけ引かれたことがある。ときめきメモリアル、好きだったよって言った時。

ときメモを好きだったっていうと、女友達には、たいがい引かれた。あれは、なんでだろう。誰か教えて欲しい。まあ、気がつかない時点で、ときめきメモリアル的にはモテない男なんだろうな。

ときめきメモリアル?Forever with you?

ときめきメモリアル?Forever with you?


小学生くらいから、女の子にモテたいモテたい、と思っていた。いつくらいだろう。モテる方向性を見失い、このかっこよさ女の子には分からないよね、という方向に舵を取っていた。

足が速くなればモテると思って、陸上部に入ったのに、周囲はみんな足が速くて、全然目立つことがなかった。そこで諦めて違う方法で女子の気を引けばいいものを、負けてたまるか、と思う。中距離で負けるなら、長距離。長距離がダメならマラソン、マラソンがダメならウルトラマラソン。そこまでいくと、誰も見てはいない。なのに、ウルトラマラソンが楽しくて仕方がなくなる。いつも走っていた。

いつしか、女性にこれがわかるか、と斜に構えて、モテることを忘れてしまった。

そんな時、ときメモならマネージャー的なショートカットの女の子が告白してくれる。私も夢を追わせてください的な言葉と一緒に。けど現実は違う。そんな子はいない。

BORN TO RUN 走るために生まれた~ウルトラランナーVS人類最強の”走る民族”

BORN TO RUN 走るために生まれた~ウルトラランナーVS人類最強の”走る民族”


詩を書いたらモテると思ったこともあった。谷川俊太郎中原中也も女の子と遊んでばかりいるような感じだったし。ゲーテとか読めばなんかかっこいいってなると思ってた。


実際、女の子のほとんどは、詩なんか愛読していなかった。詩は言葉が結晶化しすぎていて、趣味の悪いダイヤモンドの指輪みたいに思われていた。


けれど僕は、結晶化した言葉の輝きに魅了された。高校三年生まで本など読んだことすらなかったのに、大学に入ると詩集を読んでばかりいた。テレビも見ずに詩ばかり読んでいた。いつのまにか流行りに疎くなった。


女の子はテレビドラマばっかり見てキャーキャー騒いで、あのセリフかっこよかったよねなんて言っやがる。本当にかっこいいことなんも知らねーなー、と上から目線で斜に構え、モテたかったのか、なんだったのか分からなくなる。


ときめきメモリアルなら、髪の長い文学少女が登場して、私もゲーテが好きなんです!なんて言って意気投合し、互いの詩を見せ合ったりする。今夜は月が綺麗ですね、ええ、そうですね、なんて会話を交わして、付き合うことになる。でも、そんな子はいなかった。


二十億光年の孤独 (集英社文庫 た 18-9)

二十億光年の孤独 (集英社文庫 た 18-9)

在りし日の歌―中原中也詩集 (角川文庫―角川文庫クラシックス)

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ゲーテ詩集 (新潮文庫)

ゲーテ詩集 (新潮文庫)


そういえば、音楽もそう。あの頃、みんな好きだったGreenDay。西海岸ミュージック聞いたらモテると思った僕はなぜだかThe DOORSにはまる。

Minority

Minority


みんなが「マイノリティ」聞いてる横で、そんなのマイノリティでもなんでもないぜって、遠目で眺めていた。そんな時、教室の一番後ろの窓際の席で、ベッドフォンをしたまま机にうつぶせてる女の子が一人座っているのを見つける。すごく美人だけど、あまり周囲に興味がないらしい。話しかけられても、二つ三つ言葉を交わして、また一人になる。ふと、彼女のヘッドホンから漏れてくる曲が、The DOORSの「ハートに火をつけて」だと気がつく。思わず話しかけて、仲良くなる。それからお互い好きな歌手のCDを貸しあい、ライブを一緒に見に行くようになる。夏休み、一緒に行ったフェスの最終日、ファーストキスをする。

Light My Fire

Light My Fire

もちろん、現実には起きやしない。ときめきメモリアルの世界でしかそんなことは起きない。

新版 ザ・ドアーズ―永遠の輪廻

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無心の歌、有心の歌―ブレイク詩集 (角川文庫)

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あ、そうか。どうやら、ときめきメモリアルやってたから、妄想ばかりが膨らんで、女の子にモテなかったんだな。どうやら。