本のこと、はしること、山形県のこと。

本と本屋さんのことを中心に書こうと思ってます。走るのが好きです。山形県出身です。内容をちょっとづつ調整していってます。

山形へ帰省したこと

金曜日、携帯電話が壊れた。
仕事終わりに深夜バスに乗り、山形県へむかう。
バスの中では、興奮して眠れなかった。

朝方、カーテンの隙間から見える窓の外を覗く。確かに知っている景色だった。
赤湯温泉口にバスは止まる。
朝の5時だった。日はまだ山の陰に隠れている。実家まで5キロほどなので、ゆっくり歩いて帰ることにする。

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赤湯温泉街の朝は静かだ。

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春になると千本桜で有名な烏帽子山公園が見える。公園の中には烏帽子山八幡がある。そこの石造りの鳥居は、一つの石から掘り出された鳥居として日本で一番大きいらしい。

山形県はラーメンが美味しい。蕎麦も美味しい。
赤湯温泉から西へ少し歩くと、ラーメンの有名店。龍上海がある。
確かに美味しいが、南陽通は龍上海へはあまり向かわない。龍上海からもう少し西へ歩くと、えぼし庵という蕎麦屋がある。キュウリや丸ナス、枝豆が無料で食べれる。蕎麦も美味しい。
民家を改造したお店なので、入り口、お手洗いは家族と兼用する。

さらに西へ向かう。熊野大社門前町である宮内へくる。宮内の熊野大社は東北三大熊野と呼ばれている。小さな頃はあまり感じ得なかった荘厳さが茅葺の屋根から感じる。
この頃までは、まだ携帯電話のカメラ機能は生きていた。

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熊野大社の参道から東西に道が伸びる。昔、母親の買い物によく連れてこられた商店街。
よく行っていたスーパーマーケットは閉店していた。
クリスマスの日におもちゃを買ってもらったおもちゃ屋が残っていて嬉しかった。
おもちゃのカンデン。
小学生の頃の思い出は、ほとんどここで消費した。あの頃、おもちゃ屋はワンダーランドだった。
ここは、僕の『インザペニーアーケード』。
もちろん店は開いていないので、中に入ることはできなかった。かつて、フロッピーディスクの書き換えが出来る唯一の店だった。
さすがに今はないだろう。

宮内からさらに西へむかう。漆山地区には一本の川が流れている。おりはた川。その名が示すのは、鶴の恩返しである事を知らない市民はいない。
漆山には、鶴布山珍蔵寺という寺がある。鶴の恩返しの舞台となった場所だといわれている。
この時、カメラは起動しない。

日本名作おはなし絵本 つるのおんがえし

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漆山には地元で有名なラーメン屋がある。中華そば 金ちゃん。午前中には麺がなくなり、ほとんどお店が開いていることはない。オープンしたのは、小学生の頃だった。祖母と一緒に行ったのを覚えている。今や祖母も92歳になった。

さらに西へ。南陽市の最西端梨郷地区。
生まれた場所。
ここには、毘沙門天を祀る梨郷神社がある。西には最上川が市の境をつくる。田んぼが青々と続く。

家に着くと、母親が庭に水をやっていた。